宮崎大学医学部弓道部ってどんな部?

私達は宮崎大学清武キャンパス構内の坂道を登ったところにある弓道場で活動しています。

一歩足を踏み入れると、静寂の中で弓を引く部員達の気迫に満ちています。
将来医師・看護師を目指す上で、心身共に鍛えるべく弓道を選んだ部員達です。
互いに切磋琢磨しながら練習に打ち込みます。

部が一丸となり、日頃の練習の成果を発揮する場として
九州・山口医科学生体育大会
西日本医科学生総合体育大会
コメディカル弓道大会
などがあり、良い成績を残すことを最大の目標にしています。

また年に2度の昇段・昇級審査は部員個人個人の目標となっています。
それだけでなく隣県の医学部弓道部や県下の大学弓道部との交流試合、部内での射会、学祭での模擬店出店…
などなど年間を通じてイベントも盛りだくさんの部です!!

普段の練習時間は、
月・水:16:40〜19:30 土:8:15〜12:00 で、この時間に正規練を行っています。
また、この日程以外にも各自弓道場で自主練をする事ができます。

新入生の皆さんへ

「弓道は難しそう…」と思われがちですが、そんなことはありません。
弓道は誰でも始められて、上達が早く、生涯続けていける武道です。

毎年初心者が入部しますが、上級生の指導のもと全員が約2〜3ヶ月で的前で弓が引けるようになります。
また弓の強さには強弱があり、それぞれ自分の力にあった弓を選ぶ事ができます。
更に弓道場には弓道を始める為の道具が全て揃っているので、新入生の皆さんが入部後すぐに道具を全て揃える必要はありません。

医学部弓道部は、礼儀作法や円滑な人間関係を築く術など、弓道以外にも多くのものが得られる場所です。
共に医師・看護師の道を歩むものとして、私達と一緒に弓道で己を磨いてみませんか?
弓道に少しでも興味のある方、初心者も大歓迎です!!弓道場に是非見学に来て下さい。
質問等ありましたら気軽に「掲示板」までどうぞ!!

 新入生FAQ
Q1:医学部弓道部の活動にはどのくらいお金がかるのでしょうか?
A:道具については心配する必要はありません。弓矢は大体揃っているので大丈夫です。服装ですが、はじめのうちはジャージがあれば十分です。後々試合に参 加する際には袴を購入します。一式だいたい12000円程度です。また、上級生の中には、自分の矢をもっている人もいます。(矢は、4本で8000円程度 からあります。)部費は1000円/月を徴収しています。その他に試合に参加する際には参加料、交通費及び宿泊費などがかかります。

Q2:練習はきついのでしょうか。勉強に支障が出るようだと困るのですが…。
A:医学部弓道部は試合や昇段・昇級審査などに照準を合わせて練習をしている為、夏休み後半、春休み前半、定期試験の前はオフになっています。ですから、 試験勉強に当てる時間は十分取ることが可能です。また、医学部弓道部には上級生が残した定期試験の過去問や資料があるので、効率よく勉強できますよ!!

先生方の紹介

部長
初代 中島 寅雄先生(社会学教授)
ニ代 高濱 桂一先生(法医学教授)
三代 早川 國男先生(小児科学教授)
四代 高濱 桂一先生(法医学教授) 
五代 直井 信久先生(眼科学教授)
六代 久冨木 庸子先生(輸血・細胞治療部部長)
監督
初代 塩月 昇先生(教士七段)
二代 鳥越 和弘先生(教士七段)

宮崎大学医学部弓道部 年表

 年代  出来事
 昭和49年  弓道部創部
 初代部長 中島 寅雄(社会学教授)就任 
 昭和50年  初代監督 塩月 昇(教士七段)就任
 昭和51年  ニ代部長 高濱 桂一(法医学教授)就任 
 昭和52年  仮設弓道場竣工
 昭和53年  九州・山口医科学生体育大会 男子団体3位
 西日本医科学生総合体育大会 特別賞受賞 
 昭和55年  現弓道場竣工
 第19回九州・山口医科学生体育大会 主管
 昭和56年   三代部長 早川 國男(小児科学教授)就任
 昭和60年   九州・山口医科学生体育大会 女子団体優勝 
 昭和61年   九州・山口医科学生体育大会 男子団体3位 
 昭和63年  四代部長 高濱桂一(法医学教授)就任
 第27回 九州・山口医科学生体育大会 主管
 同大会 女子団体準優勝
 平成元年   西日本医科学生総合体育大会 女子団体3位 
 平成3年  九州・山口医科学生体育大会 女子団体3位
 西日本医科学生総合体育大会 女子団体 準優勝 
 平成4年   九州・山口医科学生体育大会 女子団体優勝 
 平成5年   九州・山口医科学生体育大会 女子団体準優勝 
 平成7年   宮崎大学医学部弓道部 創部20周年 
 平成9年   第49回西日本医科学生総合体育大会 主管 
 平成12年   第39回九州・山口医科学生体育大会 主管
 九州・山口医科学生体育大会 女子団体優勝
 弓道場改修工事
 平成13年   五代部長 直井 信久(眼科学教授)就任 
 平成15年   初代監督 塩月 昇(教士七段)2月14日死去
 二代監督 鳥越 和弘(錬士六段)就任 
 平成16年   二代監督 鳥越 和弘(教士六段)教士授与 
 平成17年   宮崎大学医学部弓道部 創部30周年 
 平成22年   九州・山口医科学生体育大会 男子団体3位 
 平成23年   九州・山口医科学生体育大会 男子団体4位
 西日本医科学生総合体育大会 男子団体優勝 
 平成24年   第51回九州・山口医科学生体育大会 主管
 平成29年
 九州・山口医科学生体育大会 女子個人4位
 医療技術短期大学交流戦 女子団体2位
 
西日本医科学生総合体育大会 男子個人3位 
 平成30年
 九州・山口医科学生体育大会 男子団体3位、女子団体4位
                    女子 個人3位
 平成31年  六代部長 久冨木 庸子(輸血・細胞治療部部長)就任
 二代監督 鳥越 和弘(教士七段)七段昇段 

宮崎大学医学部(旧宮崎医科大学医学部)弓道部創部からの歴史

                 昭和52年頃現在の弓道場ができる前、体育館横の野立ちの弓道場で練習していた頃

宮崎大学医学部弓道部創部当時は弓道場は無く、大学内の講義棟の階段踊り場、現学生駐車場の荒れ地、清武町の公民館、
清武中、宮崎市内の弓道場、専売公社道 場、工業高校道場、遠いときには高鍋町まで、点々として練習していたそうです。
昭 和52年には体育館横に板囲いの野立ちの弓道場ができ、板を雨から守るためにコールタールを塗ったりと、大変な苦労をしていたようです。その後昭和55年に現在の弓道場ができ ました。
今日私達が今の道場で練習できるのは先代の先輩方の弛まぬ努力のおかげなのです。


                 「誠心」

弓道場の上座には「誠心」と書 かれた額縁があります。
弓道場設立当時、当時の部員た ちが監督の指示で精米所からもらってきた米ぬかで床を磨いていたところ、その光景が初代学長のお耳に入り、わざわざ東京から取り寄せた墨、紙、額を使って書いて下さったものだといいます。当初は学内の弓道場設立に反対していた初代学長でしたが、弓道部員の熱 心さに心をお打たれになったのでしょう。


                        迦陵頻

弓道場の壁に架かっている 面です。これは雅楽に使われる面で「迦陵頻(かりょうびん)」と呼ばれています。これは演目名の1つで、極楽浄土に住むとい う人面鳥身で美声を持つ霊鳥「迦陵頻伽」に由来しています。
昭和53年、伊勢神宮弓道場で開催された西日本医科学生総合体育大会に当部は初めて出場しました。結果は19チーム中17位というものでしたが、宮崎大学 医学部弓道部の端正な射技が審判のお目に触れ、特別賞を与えられたのでありました。すなわちこの面は我が弓道部の誇りと言えるでしょう。


        宮崎大学医学部弓道部部旗          糺パーカー、通称「糺パー」

この「糺」という言葉は初代監督の故 塩月 昇先生から当部に贈られた言葉です。「きゅう」「ただす」と読み、弓の道において自分を厳しく「糺す」ということを意味しています。
将来人の命を預かる医師・看護師を目指す我々医学部の学生は己を糺すことによって、規範となる人間性を備える事が望まれます。弓道を通して己を厳しく糺 し、患者に信頼される人間としての医師、看護師になりなさい、という思いが込められているのです。

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